テキサスホールデムポーカー（NLH）のプレイ方法
ルール・ハンドランク・戦略

刺激的なテキサスホールデムポーカーの世界に飛び込んでみませんか？ルールや戦略を覚えるのは、思いのほかシンプルです。 オンラインポーカーのプロを目指している方や、ライブポーカーゲームで活躍したい方から、友人と気軽にポーカーを楽しみたい方まで。このガイドでは、全てのポーカープレイヤーにとって有益なプレイのヒントをお届けします。

以下では、テキサスホールデムポーカーのプレイ方法を順を追って解説していきます。ノーリミットホールデムのルール・ハンドランク・テーブルポジション・戦略を把握して、ポーカーゲームを有利に進めましょう！

テキサスホールデムポーカーの基本ルール

テキサスホールデムポーカーでは、各プレイヤーに伏せた状態で2枚のカードが配られます。この2枚は「ホールカード」と呼ばれ、通常の52枚デッキから引かれます。カードは2からAまでのランクがあります。最も弱いホールカードは「7-2」。逆に、最も強いのは「A-A（エース2枚）」で、「ポケットエース」と呼ばれます。

このゲームでは、5枚の共有カード「ボード」が使われます。ボードを構成するカードは、「フロップ」（最初の3枚）、「ターン」（4枚目）、「リバー」（5枚目）と言います。この5枚のカードを組み合わせ、できるだけ強いポーカーハンドを作ったプレイヤーが勝ちとなります。

ベットは4回行われます。

1. ホールカードが配られた後（プリフロップ）
2. フロップのカードが公開された後（ポストフロップ）
3. ターンカードが公開された後
4. リバーカードが公開された後

各ベットラウンドでは、それまでのアクションやベットに応じて、チェック・フォールド・コール・レイズのいずれかを選択できます。

ポーカーのアクション

チェック – 次のプレイヤーにアクションの順番が移る。チェックは、そのラウンドでまだ誰もベットしていない場合にのみ選択できる。
コール – 他のプレイヤーがベットした場合、その額に合わせて同額を支払い、ゲームに残るためのアクション。
レイズ – 他のプレイヤーがベットした場合、その額にさらに上乗せするアクション。
フォールド – 他のプレイヤーがベットした場合、そのハンドを降りるアクション。フォールドすると、それまでにポットに投じたチップは諦めることになる。

ハンドランク

• ロイヤルフラッシュ（同じスートの10〜Aの並び）
• ストレートフラッシュ（同じスートでの連続した数字の並び）
• フォーカード（同じランクのカードが4枚）
• フルハウス（スリーカードとワンペアの組み合わせ）
• フラッシュ（同じスートのカードが5枚）
• ストレート（スートに関係なく連続した数字の並び）
• スリーカード（同じランクのカードが3枚）
• ツーペア（同じランクのペアが2組）
• ワンペア（同じランクのカードが2枚）

テーブルポジション

ポジションの違いは、プレイの内容や判断に大きく影響します。基本としてしっかり押さえておきましょう！

例えば、ポジションによっては最初のベッティングラウンド（プリフロップ）で強制的にベットをすることになっています。また、アクションの順番もポジションで決まります。

ポーカーテーブルのポジションは、ゲーム戦略の面でも大きく関わります。ポーカーハンドのレンジが見えやすくなったり、対戦相手の心理を読み取る上でも重要な手がかりとなります。

ポーカーハンドレンジ攻略法については、こちらで詳しく解説しています。

• スモールブラインド：強制ベット（ビッグブラインドの半額）を行う。
• ビッグブラインド：強制ベット（ビッグブラインドと同額）を行う。全てのホールカードが配られた後、最後にアクションを行う。
• アンダー・ザ・ガン（アーリーポジション）：ホールカードが配られた後、最初にアクションする。
• アンダー・ザ・ガン+1（アーリーポジション）
• ミドルポジション
• ロージャック
• ハイジャック
• カットオフ
• ボタン： ホールカードを最後に受け取る後のポジション（別名：ディーラーポジション／レイトポジション）

ハンド例

LEVEL 1 – 25/50

スモールブラインドは強制的に25をベットします。
ビッグブラインドは強制的に50をベットします。

各プレイヤーにホールカードが配られます。

「アンダー・ザ・ガン」のプレイヤーからアクションが始まり、その後他のプレイヤーが続いていきます。

ポイント
プリフロップのベッティングラウンドでは、ビッグブラインドのプレイヤーが最後にアクションを行います。

プリフロップで複数のプレイヤーが残っていた場合、最初の3枚のコミュニティカード「フロップ」が公開されます。

2回目のベッティングラウンド（ポストフロップ）は、ボタンの左隣にいるアクティブプレイヤーからスタートし、チェック・ベット・フォールドのいずれかを選択できます。以降のプレイヤーも同様にアクションを行いますが、すでにベットがある場合はレイズも選択可能です。

押さえておくべきポイント
チェック – アクションが左隣のプレイヤーに移る。ベットラウンドで、まだベットが行われていない場合にのみチェックができる。
ベット – ベットラウンドにおける最初のベットは、その時点でのビッグブラインド以上の額でなければならない。
フォールド – フォールドして降りることも可能だが、対戦相手がまだベットしていない場合はチェックが適切。

プリフロップのベッティングラウンド

仮に、最初のベッティングラウンド（プリフロップ）で、ボタン（ディーラーポジション）のプレイヤーが100チップにレイズする前に、全プレイヤーがすでにホールカードをフォールドしていたとしましょう。このとき、スモールブラインドのプレイヤーが100のベットにコールすることを決め、ビッグブラインドのプレイヤーも同じくコールします。

フロップのベッティングラウンド

ライブポーカーでは、最初の3枚のコミュニティカード（フロップ）が公開される前に、デッキの一番上のカード（バーンカード）が捨てられます。

ボタンポジションの左側にいるスモールブラインドのプレイヤーからアクションします。ここで、チェックすることにします。

ビッグブラインドのプレイヤーもチェックします。

次にボタンが最低ベット額である50チップ（このレベルのビッグブラインドと同額）を置きます。

スモールブラインドのプレイヤーはコール・レイズ・フォールドのいずれかを選択できますが、フォールドしたとします。ビッグブラインドのプレイヤーにも同様の選択肢があり、50ベットにコールします。

ポイント
この例では、ボタンのプレイヤーはスモールブラインドとビッグブラインドに対して「ポジションがある」状態です。つまり、各ベッティングラウンドで常に相手より後にアクションを行うことができます。
ポーカーにおいて、相手に対して「ポジションがある」ことは非常に重要な要素です。

ターンのベッティングラウンド

デッキの一番上のカードが再び捨てられます。そして、次のカード（ターン）が表向きでボードに置かれます。この時点で、公開されているコミュニティカードは4枚です。

前回のベッティングラウンドで、スモールブラインドのプレイヤーがフォールドしたため、今回はビッグブラインドのプレイヤーからアクションします。そこで、チェックすることにします。

ボタンが100チップをベットし、ビッグブラインドのプレイヤーがコールします。

リバーのベッティングラウンド

デッキの一番上のカードが再び捨てられます。そして、次のカード（リバー）が表向きでボードに置かれます。この時点で、5枚のコミュニティカードが全て公開されたことになります。

5枚のコミュニティカードが全て公開されたこの段階では、各プレイヤーがホールカードとコミュニティカードを組み合わせ、自分のハンドランクを把握することができます。

ここで、ビッグブラインドのプレイヤーは、チェック・ベット・フォールドができますが、チェックします。

ボタンのプレイヤーの選択肢は2つです。チェックしてショーダウンに進み、ベストハンドを武器にポットの獲得に挑むことができます。あるいは、ベットして判断を対戦相手に委ねることも可能です。ここでは、ボタンプレイヤーが200チップをベットし、ビッグブラインドのプレイヤーがコールしたとします。これで全てのベッティングが終了します。

最後にアグレッシブなアクション（ベット）を行ったボタンのプレイヤーが、最初にハンドを公開します。
ビッグブラインドがより強いハンドを持っている場合は、それを公開することでポットを獲得できます。そうでない場合は、カードをマックして（ハンドを公開しないまま捨てて）勝負を降りることができ、ボタンのプレイヤーがポットを獲得します。

テキサスホールデムポーカーのハンドが終了すると、全てのポジションが時計回りに1つずつ移動します。その結果、前のハンドでアンダー・ザ・ガンだったプレイヤーはビッグブラインドとなります。同様に、ビッグブラインド→スモールブラインド、スモールブラインド→ボタンとなります。

まとめ
テキサスホールデムポーカーをマスターするには、ルールの理解に加え、巧みな戦略が必要です。戦略を磨き、さまざまな対戦相手に応戦していきましょう。そうすることで、さらに上達し、ゲームを楽しめるようになりますよ！ポーカーの戦略やスターティングハンドのレンジについての記事もぜひご覧ください！

ポーカーの豆知識

ポーカーはテキサス発祥？

その名のとおり、テキサスホールデムポーカーは1900年代初頭頃にアメリカのテキサス州の地元の人々がプレイしていたゲームだとされています。とはいえ、このゲームの起源はもっと古く、さまざまな形式でプレイされていたようです。かつてはわずか20枚のカードでプレイされていたとか！

世界最大のライブポーカートーナメントは？

ポーカーの「聖地」として知られるラスベガスは、多くのカジノで賑わっています。毎年夏にラスベガスでおよそ7週間にわたって開催されるワールド・シリーズ・オブ・ポーカー（WSOP）が世界最大のポーカートーナメントです。ゴールドブレスレットやキャッシュプライズ獲得を目指して、世界中のプレイヤーが参加しています。

ポーカーのスラングが知りたい！

ポーカーには実に多くの専門用語やスラングがあり、まるで別の言語のようにも思えます。ここでは、知っておきたい基本的なポーカ用語をいくつかご紹介します。

ボタン（Button）：ディーラーポジションの別称。

ヘッズアップ（Heads-Up）：ポットの獲得を競っているプレイヤーが2人しかいない場合。「ポットはヘッズアップに入った」「ヘッズアップでプレイする」などと言う。

バッドビート（Bad Beat）：明らかに有利だったハンドが、最後のカードなどで逆転負けしてしまうこと。例えば、ターンでストレートを持っていたのに、相手がリバーでフラッシュを揃えて負けた時など。

ティルト（Tilt）：バッドビートや不利なハンドなど、不運が重なることによって、プレイヤーのメンタルがネガティブになること。

ストラドル（Straddle）：キャッシュゲームで使われる用語。ホールカードが配られる前に、アンダー・ザ・ガンのプレイヤーがビッグブラインドを2倍にするブラインドレイズのこと。

バブル（Bubble）：トーナメントでペイアウトが出る直前の段階のこと。通常、あと1人のプレイヤーを脱落させる必要がある。また、トーナメントで、あと1人というところで入賞を逃したプレイヤーを指すこともある。

テル（Tell）：プレイヤーの反応や癖のこと。こうした癖によってハンドがバレる。例えば、ブラフの時に目をこするなど。

ポケットロケット（Pocket Rockets）：ポケットエースの俗称。（AAホールカード）

カウボーイズ（Cowboys）：ポケットキングの俗称。（KKホールカード）