Vegas Dream 2024に初の優勝者が誕生！カナダのJustin Anderson選手です👏

KKPokerによって長年の夢だった「ラスベガスでのプレイ」がついに現実となったAnderson選手。

アウトドア派ながらもオンラインポーカーも欠かせない日常の一部。そんなAnderson選手が、この夏ついに世界最大のライブトーナメントという目標に挑みます。

今回KKPokerは、Anderson選手のポーカー経歴や勝利の瞬間、ポーカーの学び方、そしてラスベガスでの大きな挑戦についてお話を聞きました。

ラスベガスでのプレイは夢そのもの

ポーカーへの道は人それぞれ。Anderson選手がポーカーと出会ったのは、高校時代のレスリング遠征がきっかけだったそうです。

「大会に向かう途中、仲間とキャッシュゲームをやっていました。カジノでプレイできる年齢になると、自然と通うようになり、キャッシュやトーナメントで経験を積みました。自慢できるような大勝ちはしたことはありませんが、大負けもしませんでしたね」

ポーカーを学び始めた頃は、今のように学習の手段が多くなかったといいます。そんな中、カナダのテレビでポーカーの放送が増えたことが、Anderson選手を本格的な勉強へと向かわせます。

「始めた当時はリソースも少なく、ネットもほとんどなかったんです。ですから、ただプレイしていただけです。でもポーカーがテレビでよく放送されるようになってからは、できる限り観て学びました。いまではGTOやNASHチャート、レンジなど、学ぶべきことはたくさんあります」

それ以来、Anderson選手はポーカーに取り組み続け、常にラスベガスを意識してきました。

「ラスベガスでプレイすることは、文字どおり夢でした。これまでも挑戦しましたがうまくいかず、残されたトーナメントの中から金曜夜のゲームを選びました」

「新しい戦略に集中していて、その中でいくつかのMTTで入賞することもできました。反省点を見直しながら、自信を持って臨んでいたら、良いプレイと少しの運に恵まれて、優勝することができたんです」

「今はできるだけ多くのハンドを振り返っています。特に負けたハンドや、強気に行きすぎて取り切れなかったハンドです。少し『オールドスクール』なプレイを混ぜるのも相手を翻弄するには有効だと思っています」

「これからWSOPに向けてオンラインやキャッシュのトーナメントで腕を磨き、Vegas Dreamに挑むカナダの仲間やローカルのプレイヤーと話し合いながら、残りの数ヶ月で自分の弱点を克服していきます」

夢のラスベガス行きが現実に！

ポーカーの中でも、ヘッズアップは難しい局面のひとつです。経験豊富なトーナメントプレイヤーやHU SNG（1対1形式のSit & Goトーナメント）常連でなければ、戸惑う人も多いでしょう。Anderson選手は積極的に攻める姿勢を貫きましたが、相手から仕掛けられた時、どう対応したのでしょうか。

「ヘッズアップでは調子が良く、自信を持ってプレイしていました。ただ、ブラインド6K/12Kの局面で大きなミスをしてしまいました」

「おそらく『ウィナーズティルト』状態だったのでしょう。J4sでフロップに4が落ち、小さめにコンティニュエーションベットを打ちました。ところが相手はトップペアに加え、バックドアフラッシュの可能性を持っていました。ターンで10が出てもなお、私はボードに3枚のハートが並んでいることにほとんど目を向けず、再びベットしました」

「その時はチップリーダーとしてアグレッシブに動いていたので、そのままオールイン。相手に即コールされ、フラッシュがなくても劣勢の状況でした。リバーでJか4が必要でしたが叶わず、スタックは10対1に。残り5BBしかなく、相手は50BB。『もう終わった』と思いました。プレイに腹が立ち、諦める気持ちでした」

「ところが次のハンドでポケットテンが入りダブルアップ。さらに2ハンド後にも再びダブルアップしました。アグレッシブさが功を奏し、流れが戻ってきました。その約15分後、A8sを得てプリフロップでオールイン。相手はA3oでコールし、リバーに8が落ちて勝利を決めました！」

「詳しい戦略は秘密にしておきますが、基本的にヘッズアップは相手次第です。この場面ではアグレッシブに戦うことで結果を出せました」

「普段はそんなことをしないのに、この時は部屋を歩き回りながらプレイしていました。私はよく覚えていないのですが、妻がその様子を見ていたんです。最後のハンドは別室で迎えて、勝った瞬間に『勝った！ラスベガスに行ける！』と叫びながら飛び出してきたそうです」

「最高」という言葉では足りない！

優勝したAnderson選手は、$13,500のVEGAS DREAMパッケージに加え、夏のKKエリートチームのメンバー入りも決定。そこで同じ夢を掴んだ仲間たちと顔を合わせる機会も得ることになります。

「まだ信じられない気持ちですが、この機会をいただき、KKエリートチームの一員になれることにとてもワクワクしています」

「『最高』という言葉では足りません！サポートを受けられるのは大きな励みになります。ラスベガスでのWSOPはまだ経験がありませんが、最近カルガリー（アルバータ州）で行われたWSOPに出場した時は残念な結果でした。とはいえ、思い出せるハンドを頭の中で振り返り、修正できるミスもあったと感じています」

「アルバータには優れたポーカープレイヤーが揃っています。ベガスに向けて、トーナメントを何回かこなせば必ず役立つはずです」

Anderson選手は大のアウトドア好き。仕事やポーカー以外の時間は、キャンプや釣り、ゴルフやハイキングを楽しみ、息子さんのサッカーチームのコーチとしても活動しています。そんなAnderson選手を待ち受けるのは、ラスベガスのカジノでの長丁場。果たしてこの大舞台にどう臨むのでしょうか。

「準備は欠かせません。大舞台でのプレイは決して簡単ではないので」

「自分なりの準備プランもあります。睡眠や食事のリズムを少し整えること、そしてプレイ中の映像を撮って、修正できる『癖』がないかを確認するつもりです。それに、これまで大規模トーナメントを経験した人たちの話を聞くことも、大きな助けになると思います」

そして、Anderson選手は優勝を見据えているのでしょうか。

「優勝が最終目標ではないなんて言う人は、正直いないと思います。そのハードルは高いですが、まずは全体として良いプレイをしたいです。相手のカードは選べませんが、自分の力を出せれば入賞するだけの結果は残せるはずです」

「もしミスを抑えた上で負けたとしたら残念には思いますが、それでも納得はできます」

「個人的な願望を言えば、Phil Hellmuthとヘッズアップで戦って勝つことです。あの有名な『爆発』を目の前で見られたら面白いですよね（笑）」

カナダのポーカーが再び拡大中

KKPokerには、新たにカナダ人アンバサダーが就任しました。これからも大物プレイヤーの名が次々と加わっていく予定です。

そんな中、Anderson選手はカナダのポーカーの盛り上がりをどう感じているのでしょうか。そして、ポーカーを始めた頃、インスピレーションを与えた存在とは？

「カナダのポーカーは再び盛り上がってきていると感じています。新しいプレイヤーも増えていますし、長く活躍している実力者も多いです。私が出る大会には有名選手の姿はあまり見えませんが、それでもカナダ、特にアルバータのポーカーはレベルが高く、自分を試すには最高の場所だと思います」

「多くのカナダ人プレイヤーにとっての憧れは『Kid Poker』ことDaniel Negreanuだと思いますが、私はPhil Iveyのアプローチが好きで、彼を一番のプレイヤーだと思っています」

Phil IveyはGTOを取り入れつつ直感も大事にし、新旧を融合させたスタイルで素晴らしい判断を下します。私もそこまで到達はできませんが、自分のプレイを変化させるという点で、常に意識しています」

KKLIVE PEI 2024（プリンスエドワード島・カナダ）

自分の身の丈に合ったプレイを

ラスベガスでの夏に備えるAnderson選手が、新人プレイヤーに向けた最後のアドバイスとは。

「計算を理解することはもちろん重要ですが、それ以上に心がけてほしいことがあります」

「ポーカーは時に予想外の展開になるゲームです。直感で動いた結果ポットを逃すこともありますが、相手の情報を得るチャンスにもなります。相手に『無謀なコールだ』と思わせれば、後の場面でコールを引き出し、さらに大きなバリューを得られることもあります」

「それでも一番大切なのは、決して無理をせず、自分の身の丈に合ったプレイをすることです」

「KKPokerアプリは、バンクロールが少ないプレイヤーでもプレイを続けながら、より大きなイベントやプライズへの道を切り開けるのが良いところだと思います。時間をかけてアプリをしっかり使い込み、ゲーム・イベント・ミッション・コンテストを一通りチェックして、自分に合うものを選んでプレイしてください」

「最後に、アルバータ北部にいる方は、ぜひ私に連絡してLakeland Poker Clubに参加してくださいね！」