5ヵ国連続フラッグ獲得!怒涛のヨーロッパ遠征
フラッグハンティング世界ランク5位!51ヶ国でフラッグを獲得している石田有里プロのポーカーダイアリー第二弾!
わずか2週間あまりの3月のヨーロッパ遠征で、なんと5ヵ国のフラッグを取得する偉業を達成!
この記事では、海外ライブでのディール術、特別な意味が込められた51ヶ国目のフラッグ、そして旅先で出会った素敵なプレイヤー達など、石田プロのヨーロッパ遠征の様子をたっぷりご紹介します。
ウェールズ&スコットランド:優勝&準優勝の快挙
石田プロは2025年3月頭に、ウェールズで開催されたGrosvenor 25/50 Seriesに参加し、£220 + 30 No Limit Hold'emにて見事優勝!🥇
イベント公式ではチョップと公表されていましたが、実はチョップではなくちょっぴり特殊なディールをしていたんだとか。
「HUでは私が8割チップを持っている状況で、相手プレイヤーから1ハンド終わるごとに何かディールできないか、と相談を受けていました。
もし優勝できたとしても、その後の移動の関係で、重たいトロフィーを持っていくのは難しそうだとプレイ中に思っていたんです。そこで、トロフィーとプライズの一部である別イベントのチケット£1,000をお渡しして、ディールすることになったんです」
そのすぐ2日後には、スコットランドで開催されたGlasgow Poker FestivalのWomen's Championshipにて準優勝!🥈
国際女性デーにレディースイベントで2位入賞という素晴らしい快挙に。
「残り3人の時点で、私がBBでもう1BBしか残っていない状況でした。しかし、他2人がまさかのオールイン対決となり、私は1BBを残して淡い期待を抱きながら降りたんです。
そうして1人がオールインで負け、ラッキーなことに2位を獲得することができました」
昨年の11月には、マン島で開催されたPalace Casino Manx Cupにおいて、一発で6位入賞も果たしている石田プロ。
「今回のウェールズとスコットランド、そして昨年のマン島でも良いハンドがよく来て、ボードともよく絡んで、そして変なハンドでまくられることもなかったです。ポンド圏の大会と相性が良いのかもしれません!」
スロベニア:フラッグ51ヶ国目に選んだ理由
3月後半、オーストリアで開催されたCasinos Austria Poker Tourの€ 200 + 30 + 100 No Limit Hold'em - CAPT IBK Bountyにて10位フィニッシュ。
その直後、駆け足でホテルに戻り荷造りを開始した石田プロ。
バスに飛び乗り大急ぎで向かったのはスロベニア。
「本当に尊敬しているスロベニア出身のフラッグハンターがいて、ランキング世界4位のCasey Kastleさんという方なのですが、2023年にお亡くなりになったんです。
Caseyさんは生前51ヶ国のフラッグを獲得されていました。そのため、51ヶ国目のフラッグはCaseyさんの故郷スロベニアで絶対獲得すると決めていました」
オーストリアでの大会後、用事のため2日後には日本帰国を控えているという過酷なスケジュールの中、スロベニアのBalkan Poker Circuitへ。
チャンスは1日だけだったため、メインイベントには参加できず、2つのサイドイベントに挑戦することに。
しかし最初に参加したNLHではITMを逃してしまったため、もう1つのPLOに参加しようとするものの、参加者不足で実施できないと言われてしまいます。
「とにかく会場で周辺の人に声をかけ、なんとか参加者を集めました。最終的に十数名集まって、開催していただけることになりました」
「イベントでは3位までがITM、残り4人で自分が一番ショートの状況で、ここで飛ぶのはあまりにも悔しすぎると思い、ディールを提案したんです。
チップリーダーの方と他の3人のチップ差は大きかったのですが、1位の方も快く4人でのディールに応じてくださいました」
フラッグハンティングをしながら、お世話になった方への敬意も込めてプレイするお話に心を打たれますね。
そして絶対にフラッグを獲得するために、異国の地でも積極的に参加者を募り、ディールも提案し、その行動力はまさにフラッグハンターの鏡です。
きっとCaseyさんも、石田プロの頑張りをどこかで温かく見守ってくれていたことでしょう!
アルメニア:ポーカープレイヤー達が親切すぎる?
その後訪れたアルメニアは日本からは直行便もなく、日本人にとってあまり馴染みのない国です。
ですが、石田プロが出会ったポーカープレイヤー達は、本当に優しい人ばかりで忘れられない国になったのだそう。
「テーブルでお食事もできるのですが、アルメニア人プレイヤーの方が食べているものが気になって『それ何ですか?』と聞いたら、同じメニューを私にも注文してくださったんです」
「メインイベントはDAY2に進出したのですが、実は遅れてしまって、大急ぎで会場まで走っていたところ、ちょうど同じDAY2に向かう方が通りすがりに車に乗せてくださったんです」
「大会中何度か同卓した方に、飛んでしまった旨をメールで連絡したら『今ランチしているから、おいで!』と呼んでくださいました」
面倒見が良く気さくなアルメニア人プレイヤーの皆さんのおかげで、一人での遠征も本当に楽しかったという石田プロ。
ポーカーを通して人の優しさや温かさに触れられる、それもライブポーカーの醍醐味ですね。
ポーカープレイヤーにおススメしたいヨーロッパの国
51ヶ国でフラッグを獲得されている石田プロがオススメする国が気になりませんか?
ヨーロッパを代表する大型大会を考えると、まずはスペイン・モナコ・チェコ等が思い浮かぶかもしれません。
しかし、ベテランフラッグハンターが選ぶ国は一味違います。
「個人的には、KKLIVEも開催されていたスロバキアがオススメです。
バイインは比較的お手頃なのに、参加者が多く、優勝出来たら結構な額!といったコスパの良いイベントが多いように感じています。
さらに物価も安い方ですので、現地での出費も抑えられて嬉しいです」
「あとはバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)も、ポーカーが盛んで、物価も安め、そして食べ物が美味しいので個人的にとても好きです!」
次なるフラッグを目指して
今回、怒涛のスケジュールでヨーロッパ各地を飛び回ったため、少しの間は海外渡航をお休みされるのかな、と思いきや!実はこの直後にもカナダ遠征をされていました。
そんな体力もエネルギーもパワフルな石田プロは、ポーカー遠征を通じて、世界中の人々との出会いやその土地ならではの文化に触れながら、結果やプライズ以上にかけがえのない経験を重ねています。一つひとつの旅が、ポーカーという枠を超えた新たな学びや気づきを与えてくれる——そんな石田プロの姿に、きっと共感する方も多いはずです。
これからも、石田プロのフラッグハンティングの旅の模様をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!